INITIATIVES FOR SDGs SDGsへの取り組み
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称である国連加盟193か国が、
2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標として、2015年9月の国連サミットで採択されました。
ペリカンでもその目標に対応するさまざまな取り組みを行なっています。
Approach
環境に配慮した
ものづくり
石鹸はそもそも生分解性がよく、バクテリアや菌類などの微生物によって無機物まで分解されやすいため、比較的環境にやさしい製品です。しかし、石鹸を作る原料やその工程、包装資材は環境だけでなくSDGsが目標としているさまざまなゴールに向けて改善できる部分があります。
エネルギー効率の向上
ペリカン石鹸は、工場内のエネルギー使用を最適化するために努力しています。省エネルギーの設備や最新の機器を選定することにより、製造プロセスにおけるエネルギーの無駄を減らす取り組みを行なっています。
再生可能エネルギーの利用
ペリカン石鹸は、再生可能エネルギーの利用にも力を入れています。太陽光パネルを導入し、工場の電力需要を持続可能な方法で賄っています。
水の節約と水質管理
ペリカン石鹸は、固形石鹸製造プロセスにおける水の使用を最小限に抑えるため手作業で拭き上げ清掃を行っています。また、廃水処理システムを導入し、排水中の有害な物質や汚染物質を除去することで、水質の保護に取り組んでいます。
Industrial Waste
廃棄物と工場管理
工場内では、廃棄物の適切な管理が行われています。工場から排出されるあらゆる廃棄物をモニタリングし削減目標を設定し、目標達成ののための活動に取り組むことで、廃棄物の量を削減し、環境負荷の軽減を目指しています。
また工場の陽圧化を行ない、外部からの虫や異物(ホコリなど)の侵入を防ぎ、空調電気代も節電しています。
これらの取り組みにより、ペリカン石鹸は製品の品質を維持しながら、環境に配慮した工場運営を実現しています。
Recycle
リサイクル・再生可能素材の活用
FSC®︎認証紙の使用
FSC®︎認証は環境、社会、経済の便益に適い、きちんと管理された森林から生産された林産物や、その他のリスクの低い林産物を使用した製品を目に見える形で消費者に届ける仕組みです。ペリカン石鹸では、順次FSC®︎認証紙が使用されたフィルムへ包装を切り替えています。
紙ピローの使用
固形石鹸の包装にはFSC®︎認証紙を採用したフィルムを使用し、プラスチック削減に取り組んでいます。
バイオマスインキの使用
バイオマスインキは、再生可能な生物由来のバイオマス原料を用いたインキです。持続可能なバイオマス原料の調達により、陸域での生態系の保護や持続可能な利用の促進に貢献し、農家の所得増大にも寄与します。ペリカン石鹸では、可能な限りバイオマスインキを使用したパッケージの作成に取り組んでいます。
リサイクルPETの使用
リサイクルPET(再生ペット)とは、使用済みペットボトルをもとに生産されたものです。再生ペットは回収されたペットボトルを粉砕して再利用するため、石油成分から新たに作る必要がなく、比較的環境にやさしい素材です。ペリカン石鹸でもPET容器を使用する際は、リサイクルPETを積極的に使用するようにしています。
アップサイクル原料の使用
アップサイクルとは、捨てられるはずだった廃棄物や不用品を、新しい製品にアップグレードすることです。ペリカン石鹸では、一部の商品でアップサイクル食物原料を使用した香料を採用しています。
Contribution
原料に対する社会貢献的取り組み
RSPO認証取得の素地を使用
RSPOとは「Roundtable on Sustainable Palm Oil」の略称で、持続可能なパーム油製品の生産・購買・融資・利用を促進するために2004年に設立された非営利団体です。サプライチェーン全体にわたり信頼される国際基準の策定、実施、検証、保証などの活動をしています。
石鹸の原料となるパーム油・パーム核油は、アブラヤシの果肉や種子から得られる植物油です。石鹸だけではなく、化粧品に使われているほか、食料品にも幅広く利用されています。
しかし近年急速なパーム農園の拡大や、不適切な農園経営者による熱帯林・泥炭湿地林の伐採、それに伴う生物多様性の喪失、温暖化ガスの排出、土地を巡る先住民との紛争や労働者の人権など、様々な問題が指摘され状況の改善を求めて世界的に議論が広がっています。RSPOはこのような状況を改善し、自然環境・社会環境にできる限り負荷の少ないパーム油を市場で標準化させるため設立されました。
ペリカン石鹸では2019年11月にRSPOに会員として加盟しました。原料調達を通じて、環境だけでなく、農地の人々を守り、生活を豊かにする取り組みに貢献しています。
使用している
シアバターについて
ペリカン石鹸で使用しているシアバターは、Star Shea Butter Refinedというガーナ産のシアの仁から抽出された天然植物性油脂です。
これはガーナのStar Shea Network社より安定的にシアバターを仕入れることで、途上国の女性の収入と地位向上に貢献することができるもの。約5,000人の女性で組織され、シアバターを抽出する技術トレーニングを行い、利益の分配もこの組織で行なっています。
多くの女性社員を抱えるペリカン石鹸では、社内だけではなく世界にも目を向けて女性の働き方、それに対する対価を考え続け、行動しています。今後もこの取り組みを通して、女性が輝く環境づくり、製品づくりを後押しします。
地域貢献『P’s roots』
ペリカン石鹸では、石鹸会社として地域素材を生かした商品開発・販売を行い、地域発展のための整備や設備投資に繋がる取り組みを行なっています。その地域貢献の一つとして『P’s roots』という新たな商品ブランドを2022年に立ち上げました。
その第一弾となった『P’s roots』の商品では、米ぬかを使用した石けんを製造。近年問題になっているお米の消費量低下を盛り上げるお手伝いも込めて、ペリカン石鹸ではお米農家様と協力して原料となる「谷津田米」の米ぬかを使用し、精米したお米のうち約3,550食分(1食=0.5合)を児童養護施設へ寄付しました。
『P’s roots』は、思いやりの輪を作るサイクルを生み出し、回し続けることを目的として今後もさまざまな地域貢献に取り組んでいきます。